 |
玉蟲 「漫画侍」
自作の SF 時代劇アクション漫画の製作過程を地道にアップし続け、完成を待ちわびる多くの読者を獲得した「漫画侍」。プロの漫画家を目指し修行を続ける著者の玉蟲さんに、ココログで作品を発表するメリットや、そのことで得た環境や心境の変化などを聞いてみました。 |
――過去に一度、漫画家の道を断念されたとのことですが、その理由をお聞かせいただけますでしょうか。
玉蟲:以前は順調に新人賞などを獲ったりしていたのですが、ある時期からかすりもしなくなり、自分で限界のラインを引いてやめてしまいました。当時は漫画への情熱が足りなかったのかもしれませんね。
――では、ココログを使って漫画家への道を再開したのはなぜでしょう。
玉蟲:従来のインターネットサイトはあくまで“待ち”の媒体だったと思うのですが、ブログの場合、コメントやトラックバックなどの機能を利用して、こちら側からアクティブに、興味のなかった人さえも呼び込むことができるわけです。これで面白いことはできないかと考え、再び漫画をやろうと思い立ちました。
現在はイメージを全て出し切ろうというコンセプトで下描き作業を続けています。自分の漫画スキルが低下していたため、コマ割りやセリフも入れたネーム(下書き)状態ではありませんが、次の作品はちゃんとしたネームで発表したいと思います。
――読者からの反応・反響はありましたか? また、それによって漫画の製作過程に変化などはありましたでしょうか?
玉蟲:人の文章や作品を尊重するという姿勢がブログ界では出来上がりつつあるようで、応援はされますが直接的な批評をしてくる方はほとんどいません。ですが、激励だけでなく叱咤してほしいときもあります。ドライなコミュニケーションもいいですが、ジメジメして熱いのもいいかなと。ただ、反応が少ないからといって作品がおろそかになるということはありません。発信し続けることで、第三者に見られる緊張感や作品に対しての責任も出てきますし。それに第三者に作品を見てもらうというのは、アマチュアの環境としては他では得がたい貴重な体験ですからね。
実は「漫画侍」開設当初は、漫画家への道を再開するつもりではありませんでした。最初は「漫画家を目指している人のブログ」という設定でのお遊び企画のつもりだったんです。「漫画家ってファンを大事にしてないよな」とか「自分自身がブログのなかで架空キャラになってみる」みたいな脳内企画が膨らんで「漫画侍」となったのですが、応援してくれる読者もつき、今では何としてでもプロにならなければと思うようになりました。見に来てくれる人もそうでなければ納得しないでしょうし、頑張ります。
――ブログではテキストや写真が掲載されることが多く、イラストや漫画などは少数派です。最後に、これからイラストや漫画でココログをはじめようとしている人たちにメッセージをお願いします。
玉蟲:まだ上手くないからと自信をもてない人も、「発表するような作品じゃない」なんて思わないで、ちょこっとブログをやってみませんか? そうすれば、もっと上手くなろうというやる気や自信が生まれます。私としては、なにより「漫画侍」のライバルが生まれるのがうれしいんですけどね。
――ありがとうございました。 |