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スマイル:今年気になった記事として最初に挙げたいのは、やはり『眞鍋かをりのここだけの話』の「なりきりTommy february6」ですね。トラックバックが800以上もついて日本新記録と言われていましたけど、世の中にはあんなにもメガネ好きがいるもんなのかと(笑)。
加野瀬:あの記事のおかげでトラックバックを送るのも当たり前というか、軽い挨拶みたいな感じになった部分もありますよね。
スマイル:さらにあの記事を受けて、イラストレーターのほりたみわさんが眞鍋さんになりきってみたり、タレントの中川翔子さんもそれに続いたり、話題の広がり方もブログっぽくて面白かったですね。
うな:眞鍋さんだったら「コオロギ オブ ジョイトイ」のインパクトも強かったですよね。
――「オブ ジョイトイ」を2004年のネット流行語にあげている人もいましたね。
スマイル:続いて気になったのは、『小鳥(a little bird)』さんが伝説のネットアイドル「東京カステラ」さんにインタビューを行った記事。最初に小鳥さんが彼女を取り上げた記事があって、そのコメント欄で読者が憶測を交えて盛り上がっていたところに、なんと東京カステラさん本人が現れたのがきっかけです。彼女の正体にも驚きましたけど、こういう展開はブログならではだなと思いました。
あとは『食べた物を淡々と記録するよ』のおおじろうさん。新潟在住の方なんですけど、震災前と震災後の食事ががらっと変わってしまったんですね。それまでは普通の家庭料理の写真がアップされていたのが、パン1個とか市役所の配給食とかに変わった。それをタイトルどおりに淡々と記録していて、ニュースを見るよりもずっとリアルに被災者たちの置かれている状況を感じました。写真を簡単にアップできるブログだからこそできたことだと思いますね。ご本人も「写真を撮ってることで正気を保ってる」と書かれていたのが印象的でした。
うな:私はやっぱり『週刊!木村剛』の「もしよろしかったら、飲みに行きましょう」という一言が大規模なオフ会(木村剛とブロガーのオフサイド取引)に発展したことですね。私自身は参加できなかったんですが、行った人の記事を読んでると、こういうムーブメントがあっという間に起こってしまうのがブログのすごさなんだという印象を受けました。
tsupo:僕はブログ上での論争に注目してました。トラックバックやリンクの礼儀についてといったブログ論だけでなく、文章論(句読点の使い方とか「…」の使い方)やアイドルの是非についての論争もかなり面白かった。
加野瀬:これだけブログが普及すると興味深い論争が増えますね。僕が今年気になった記事は、『Filtration』の、オレオレ詐欺(振り込め詐欺)の手口を追ったレポートですね。巧妙な手口が詳細に書かれていて勉強になります。実際に追求した人は他にも沢山いるんでしょうけど、ここまで具体的に書いてる人はなかなかいませんからね。しかもテレビの『真相報道バンキシャ!』の取材まで受けることになったのも衝撃的でした。
――ネットのなかで起こっているブームは、外の世界からはなかなか見えづらいですよね。だからこれまでは、テレビにまで取り上げられるネタ元というのは2ちゃんねるくらいしかなかった。でもブログのおかげで、何が流行っているのか見えやすくなったんじゃないかと思います。 |