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「極東ブログ」
finalvent さん
国際問題・社会問題などの旬なニュースを取り上げて徹底的に論じる人気サイト。鋭い切り口や多角的な視点など、単なるニュースブログの枠を超えて、非常にジャーナリスティックな活躍をされている finalvent さんに、その秘訣を伺いました。 |
――論理的に構築された長文コラムが主体の「極東ブログ」と、中短文が主体の「finalvent の日記」の2つを平行して運営されていますが、それぞれどのような読者層を想定されていますか?
finalvent:「極東ブログ」のほうは一般人を想定しています。テレビのニュース番組などの視聴者層と同じ感じです。「finalvent の日記」は読者を想定していません。基本的に私的なメモというか雑記です。実際には読者を想定しないわけでもないのですが、それを気にしたくないなと思っています。
――読者を気にしてしまうと、やはり内容や文体に影響が出てしまうということでしょうか。
finalvent:人にもよると思いますが、私の場合はやはり自分を見失いそうになります。どこかにサービス精神のようなものもあるので、バランスが取りづらくなってしまうのです。クサい言い方になってしまいますが、自分は結構孤独に生きて考えてきた人間だったので、そうした原点のようなものがぶれるのが恐いのです。そのためか、エントリのタイトルも場合によっては特定分野の通の人にしかわからないようにしたり、一見歴史の話に見えてまったく違ったたとえ話を書くこともあります。微妙な問題については、わかる人にわかればいいかな、と。あと、ネタにはヒネリを1つ入れますが、2つ入れるとダメですね。つまらなくなってしまいます。
――「極東ブログ」は、ニュースソースに対して一言コメントをつけるという多くのニュースブログが行なっているスタイルとは異なり、長文で徹底的にご自身の意見を読ませるスタイルを貫かれています。これだけのものを継続的に書き続けるには、膨大な知識や見解、多様な物事に対する興味や好奇心が必要だと思います。そこで「勉強」というと大げさですが、普段、どのようなものに目を通しているのかお教えいただけますでしょうか? また、ご自身の考え方に大きく影響を与えたものがありましたらお教えください。
finalvent:率直にいって、勉強はなにもしてないし、気ままに考えたりしています。ただやっていて思うのは、できるだけ世界水準のものの見方がしたいということですね。世界水準というのはなにかというと、単純には「ワシントンポスト」とか「ニューヨークタイムズ」とかです。考え方の師といえば、小林秀雄と山本七平でしょうか。影響を受けていると思います。
――ニュースソースはどういった方法で探されていますか。
finalvent:これはごく普通にありがちなものです。「Google News」ができてからは、ニュースの検索が楽になりました。他のブロガーさんと違うかなと思うのは NHK ラジオでしょうか。ラジオをぼんやりきいてものを思うことが多いです。テレビは NHK の「クローズアップ現代」と「あすを読む」くらいしか見ません。
――NHK ラジオと他のニュースメディアでは、どのような点が異なるでしょうか。
finalvent:これは自分の癖かもしれないのですが、じっくり読むときは、“聞く感じ”で読みます。私にとって理解というのは、その人の肉声を聞くという感じなので、文字よりもむしろラジオのほうがわかりやすいのです。
――「Google News」のほか、頻繁にチェックされているブログはありますか? また、集めたニュースはどのような視点から選別されていますか?
finalvent:頻繁にチェックするブログは基本的にはエキサイトさんがやっている「ブログニュース」くらいでしょうか。基本的にはそれくらいですね。ただ、最近の「ブログニュース」は類似したネタが多いため、重要なエントリを読み落としがちになります。ニュースに対する意見を持つのは、自分なら社会にこう言いたいとか、主流のジャーナリズムの見解に違和感を持つときです。あと、生活面に関わる部分のニュースをピックアップしたいと思っています。特に子供を取り巻くことや健康関連とかですね。日本ではヘルスニュースが確立していません。いわゆる「健康」に限定されています。しかし欧米の場合、子供の安全や青少年の性問題などもヘルスニュースとして扱われているで、この辺りが特に気になりますね。 |