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――ブログを運営していくうえで気をつけていらっしゃるのはどのようなことでしょうか?
finalvent:異なる意見に対して単純に反対するのではなく、できるだけ批判的な意見を受け入れようと思っています。自分の意見は相対化されていいのだという感覚です。
――デザインについてお聞きします。「極東ブログ」ではサイドバー片側だけのシンプルな2カラムのレイアウトで、多くのブログとは異なり、カスタマイズのオプションなどをほとんど使われていません。これは記事そのものを読ませるための工夫としていきついたデザインなのでしょうか?
finalvent:社会とブログとアフィリエイトの動向には関心があるので「Google AdSense」を入れているのですが、他はできるだけシンプルにしたいなと思っています。リンクをたどって読みに来られる方の場合は特にそうですが、ひとつひとつの記事が一期一会の関係だと思うので、余分なものをなくして、ただ伝えたいことだけ書く、と。
――ニュースブログをこれからはじめようと考えられている方や、すでに開設している方に向けて、ブログをよりおもしろくしていくアイデア、方法論などがあれば、是非アドバイスをお願いします!
finalvent:これは特にないです。むしろ私より優れた意見を持つ方がたくさんおられると思いますし、ニュースブログのスタイルにも多様なありかたが模索されるべきだと思います。ただ、ブログを続けていくと、どうしても“おもしろい”ブログを志向したくなるというのはあるでしょうね。現状だと、RSS などでチェックしている人にひっかかるようなタイトルを工夫すること、1分程度で読ませてワンネタが提供できるようなタイプのものがそれにあたるでしょうか。現在はそれらがブログの可能性を制約するものとして機能しつつあると思うのですが、私のブログではそうした時流からは取り残されていこうと思っています。
――「そうした時流から取り残されて」どのような形のブログを志向されているのか、より具体的にお教えいただけますでしょうか。
finalvent:ブログの認知度が高まり、書き手も読み手も枠としては広がるのだろうと思うのですが、基本的に私が語りかけて通じる、あるいは通じて欲しい、と思う層はそれほどは大きくはないでしょう。私自身はそれほど良質な、というかマスメディア的なブロガーではないように思っています。とは言いながらも、自分の側の姿勢というかプロっぽい書き方やテーマのもっていき方で、私自身もマージナルな読み手を得られるかもしれません。が、そうすると、そのための努力と自分の書こうとする意図とのバランスが難しくなってきます。こういうと尊大なのかもしれないのですが、私自身は読者が20人いたらいいのかもしれない、とも思います。ただ、それならメーリングリストでいいわけですし、以前はそうしていたのですが……そこは自分でも心が定まらないところです。
――とはいえ、やはり「極東ブログ」はジャーナリズムブログの第一人者であるという印象があります。お世辞ではなく世界に拮抗することができるのではないかと思うのですが、finalvent さんご自身としてはどうお考えでしょうか。また、今後のジャーナリズム系ブログはどのようになっていくと思われますでしょうか。
finalvent:海外のブログとの直接の連携は言語の壁があり難しいのですが、それでも海外のブロガーに通じる感性を日本側として維持しておきたいと思います。たとえば、「ダルフール危機」について取り上げているブロガーは日本にいるのかと海外の人が問うとき、彼らから見える位置に誰かがいたほうがいいだろうと。もちろん、それは私でなくてもいいわけで、いろいろな活動が出てくるといいと思います。これから多様な才能を持った人がブログから出てくる可能性がありますが、それを社会的にどう支援するのかも問題だと思っています。具体的に金銭面等でもそうですね。今後はそういうブロガーを支える基盤が必要になるのでしょうが、まだまだ難しいでしょうし、あるいは失敗するかもしれない、そういう面が気になります。私自身はブログの意義の面でフロントランナーでなくてもいいけど、そうした可能性の試みのフロント側にいたいとは思います。と同時にどこかで引き際を見るべきかも、とは思いますが。
――最後に、ご自身のブログ読者へのメッセージをお願いします。
finalvent:雑誌と違ってブログは無料なので、拙い文章を勘弁してもらっているように思っています。
――ありがとうございました。 |