――ご自身の考えるマナーを踏まえた上で、実際にトラックバックを活用してみて、どのような点が特に有意義だと思われますか?
Stella:なんといっても、ある記事に対しての意見をこちらが書いている、ということを簡単に相手に伝えることができるようになったことです。今までは気になる記事について何か書いたとしても、相手がアクセス解析で参照元をチェックしていなければ、こちらの存在を知ってもらえなかったわけですから。また、たとえ訪問者がほとんどないブログでも、ほかのブログへトラックバックを送ることによって、その存在を知ってもらうこともできますよね。実際にそうやって有名ブログに成長していったところもあるようですよ。
――なるほど。トラックバックを利用する側としてだけでなく、読者側としてはどういった点が面白いと感じられますか?
Stella:複数の方々の意見交換を、トラックバックを通じてたどれるのがとても面白いですね。また、単に相手にトラックバックを送るという使い方だけでなく、議論の呼びかけのためにトラックバックを送信する、という使い方も面白いと思いました。ある記事を書き、その議論に参加してもらえそうな人のブログに対して、そのエントリとは関係がなくてもあえて確信犯的にトラックバックを送るという使い方です。『すちゃらかな日常 松岡美樹』の「【匿名論争始末記】トラックバックスパムと議論の「呼びかけ機能」のあやうい関係」がそれです。メールで議論を呼びかけると、当事者同士のできごとは外部から見えないために不透明になりがちですが、トラックバックを利用したやり方では全部が見られますから、こういった方法があるのかと感心しました。ただこの方法に問題があるとすれば、議論を呼びかけること自体が目的なので、相手の記事内容とは関係のないエントリにトラックバックを送ることになります。この行為が、トラックバックスパム扱いされてしまうリスクも多い、ということでしょうか。
――トラックバックのマナーさえ心得れば、その使い方はアイデア次第でどんどん広がりますね。ブログがさらに広まっていく中で、Stella さんがトラックバックについて期待すること、望むことはなんでしょうか?
Stella:今はまだトラックバックという技術が先行していて、それをどう活かしていくかについての議論は深まっていないように思います。トラックバックのマナーそのものが、人によってまちまちな状態ですから、まずは各自がどんなトラックバックが欲しいのか、どんなトラックバックが迷惑なのかを考えていかなければならないのでしょうね。先ほどのトラックバックポリシーをつくってみるという話もそうですけど、今後はブロガーたちの間でトラックバックについての共通認識ができて、それが広まっていくことを期待したいですね。
トラックバックはお互いにつながることに意味があります。双方の意見を見比べられることが簡単にできるようになったことこそ、トラックバックのいいところです。リンクのない(元記事を参照できない)、一方的なトラックバックは嫌がられる可能性が大! コミュニケーションの基本でもあるこの点を、まずは気をつけましょう。また、Stella さんも語るように、喜ばれるトラックバックの秘訣は「送信先の記事に対してちょっとした+αの情報や、自分なりの見解」が加えられているものです。ただ相手の記事をなぞっただけではなく、自分なりのオリジナリティを記事に付加してみましょう。そうすれば、今までとは見違えるようなトラックバックが送れるようになっているはずです! |