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「ブロイラー養鶏舎」
JC若鶏さん
旬のキーワードを、本来の意味からどんどんずれることもお構いなしに独自の解釈で追求していく、お笑いエッセイ系ブログ!? |
――『スター・ウォーズ』が寝たきり皇帝とその面倒を見るダースベイダーの話になっていたり(「スターウォーズ裏」)、相撲一家の内情を誰もが好き勝手に喋ったり(「家政婦以外も見た」)というように、話題のテーマを曲解して綴っていくという独創的なアイデアはどのように思いつかれたのでしょうか?
JC若鶏:毎回あるテーマについて、なんとなく思いついたままを書いた結果、このような曲解というか、本題から外れた内容の文章が出来上がってしまいました。ブログを始めたときには「何か文章を書いてみようかな」程度だったのですが、いつの間にやら現在書いている形式に落ち着きました。
――半ば偶然の結果なんですね。各テーマのアイデア、例えば「東海道に生える毛」は、どのようにして思いつくのでしょうか? また、文章はどのようにして練られているのでしょう。
JC若鶏:取り上げるテーマは、普段テレビや雑誌で疑問に思ったことや面白かったことをメモしておいて、その中から選んでいます。文章は基本的には会社で仕事をしているときに、息抜きを兼ねて書いています。モニター上に常にテキストエディタを開いておき、仕事をしながら何か思いついたら一言ずつ書く、というやり方で少しずつ文章をつくっていきます。一日の仕事を終えて会社を出る頃には、だいたい一回の更新分くらいの文章ができるので、そのファイルを家に持ち帰って編集して完成です。ネタを思いついて書くのは仕事中、逆に更新してない日は会社が休みの日、あるいは会社を休んだ日がほとんどになります。
――ネタがうまく思い浮かばずに苦労することはありますか?
JC若鶏:思いつかなかったら更新はしなくてもいい、くらいの気持ちで書いているので、そんなときは更新を休んでしまいます。文章を書くのは仕事の息抜きなので、ネタのために苦労するのは本末転倒ですからね。ネタが思いつかなくて更新を休んだのは、これまでに2~3回程度です。
――JC若鶏さんの奇抜な発想の元となっているものがありましたら教えてください。
JC若鶏:最近は以前に比べて読む本の数も減ってしまったので、直接的に自分に影響を与えている作品などはないと思います。しかし、間接的にでも影響を与えているものを強いて挙げるなら、筒井康隆の作品でしょうか。今でも新作が出たら必ず読みますしね。私のような者が筒井作品の影響を受けていると書くのも非常におこがましいのですが……。
――いえいえ、確かに発想のベクトルは筒井作品の短編に近い気がします。では、これまでアップしてきた中で、JC若鶏さんご自身が特にお気に入りのものはどれですか?
JC若鶏:書いた文章の内容は忘れがちなんですけど、挙げるとすれば「小悪魔的妖怪」「帝王学事始」「ヒップホップ病」ですね。「小悪魔的妖怪」では、小悪魔的魅力、小悪魔的性格、小悪魔的メイクなどに見られるように、安易に使われる「小悪魔的」という言葉の危険性を説くとともに世の中に警鐘を鳴らしました。「帝王学事始」では、帝王学というものにスポットライトをあて、帝王学が蔓延する世界を活写。また「ヒップホップ病」では、若者たちに蔓延する奇病にメスを入れています。それぞれが、社会に波紋を投げかける問題作に仕上がっていると思います。
――なるほど、奥が深いですね。
JC若鶏:というのはウソで(笑)、単純に自分で面白いと思うからです。
――そうですか……。現在の『ブロイラー養鶏舎』以外に、やってみたいブログのアイデアはありますか?
JC若鶏:何となくやってみたいと思っているのは、公園などにある雨ざらしの銅像の写真をアップするブログです。西郷隆盛や伊達政宗のような有名な人物ではなく、何のためにつくったのかわからない銅像を集めたブログをやりたいなと。本当に何となく思ってるだけなので、実際につくるかはわかりませんが……。
――ぜひつくってください! 銅像の写真だけでなく、コメントも楽しみです。それでは最後に、日記以外のブログをやってみたいと思っている方にアドバイスをお願いいたします。
JC若鶏:身の回りで気になったり面白い出来事があったら、それらをそのまま文章にするのではなく、そのときに考えたことや想像したことも文章にするといいと思います。例えばバナナの皮を踏んでひっくり返った人を見かけたとき、バージンロードを歩く花嫁が踏んだらどうだろうとか、葬式の出棺で列の先頭の人が踏んでしまったらどうだろうと想像して書いてみる。自分の頭に浮かんだものは自分だけにしか書けないわけですから、ブログの独自性という点でもいいんじゃないでしょうか。何を書くにしても、このように一歩踏み込んだ話を、というのがいいと思います。と、結構偉そうなアドバイスをしている私自身、いつも間違った方向に一歩踏み込んでいる人なので、説得力は全くないんですが(笑)
――いえいえ、ためになります。ありがとうございました。 |